猫にそんなこと聞かないで。

発達障害とか精神科医とか猫とか外国とかの話

ADHD猫p的回想放浪記・韓国編

f:id:nkobi1121:20180911100120j:plain
蚤の市 in Paris



こんにちは、猫pです🐾

今日も過去記事にて失礼します。

今日は、昔、韓国に行った時のことでも書こうかなと思います。

これから韓国旅行を考えている人に参考になるような記事ではないことをあらかじめお断りしておきます。

旅行記というより、潜入記に近いです。


あれは、私がアメリカから帰った後、しばらく東京で警備員のバイトをしていた20代前半の頃のことです。

そこのバイト先に、年上の女性Mちゃんがいました。

Mちゃんは、その昔、某韓国系宗教団体に属していて、そこで集団結婚をして、韓国人の旦那さんがいました。

その後、その団体を抜け、日本で韓国人が通う普通の(?)キリスト教の教会に通っていました。

あるとき、Mちゃんは、教会の日曜礼拝にオルガン(エレクトーン)弾きがいなくて教会が困っているという話をしました。



『ふ~ん』と教会なんてあまり興味ないので聞き流していたのですが、



そこの教会では毎回、礼拝が終わった後、韓国料理がこれでもかってほどふるまわれるというくだりを聞き、



『困っている教会は見過ごせないので、私がオルガン弾きましょ~』と讃美歌なんてろくに知らないのに安請け合いをする、意地汚い私。



かくして、私は日曜礼拝のオルガン弾きになったのでした。



もともと教会については、欧米系の映画に出てくるイメージしかなかった私。

韓国系だからか、それは想像とはまったく違うものでした。



牧師の説教は、韓国語ですが、イヤホンで通訳を聞けるようになっています。



その説教の内容が、かなり変。



これは、韓国系すべてがそうといっているわけではありませんので、あしからず。



牧師って、もっと穏やかな人格者のイメージがあったのですが、その牧師は違っていました。



なんというか、・・・簡単に言うと、成功したければ教会にもっと金を落とせ的な。トランプ大統領が牧師になった感じをイメージして頂けたらと思います。



そして、それに対して、韓国人信者たちは、いちいち大きな声で力強く、『アーメン!』と叫びます。



ひとしきり話すと、讃美歌。それを繰り返して礼拝は終わり、みんなでわいわいと韓国料理を食べます。



その牧師は、私に言いました。



自分は、昔から、注目を浴びたかった。そして、お金を儲けたかった。そして、歌を歌うのが好きだった。

だから、本当は、医者か、歌手になりたかったが、勉強もできず、歌手にもなれなかったから、牧師になった。



うわ~俗物!しかし、正直!



韓国にはあんがいそういう目的で牧師になる人も多いようで、韓国に行ったら、コンビニのようにあちこちに教会があり、親戚に1人くらいは牧師いるよ、とMちゃんの夫も言っていました。なんでも、断食さえ我慢できたら牧師になれるとか。ほんまかいな!



そんなある日、牧師が私に、『もし、韓国の本場の礼拝オルガンの弾き方をマスターしたかったら、韓国留学を、教会のお金でさせてあげるよ』といいます。信仰心なんてみじんもありませんが、タダで韓国旅行! もちろん二つ返事でした。

私の韓国旅行留学に合わせて、Mちゃん夫婦も里帰りをするというので、初日はMちゃん夫妻の家にお世話になりました。



この、Mちゃん夫妻の家は、チョンリャンリという場所にあり、オーパルパル(588)という番地の近くにありました。

オーパルパルには、ヨジャパン(女者部屋)という、オランダでいるところの飾り窓の韓国版売春宿があります。

その通りの両脇は、ずっとピンクのネオンが続いていて、部屋の前にハイヒールにショートパンツ、長い髪のすらりとした美人たちが立っています。時折、リヤカーに山のような髪飾りなどを積んだおばあちゃんから女の子が物を買うような、ほのぼのとした光景もありました。

しかし、その通りをスーツ姿の普通のサラリーマン風の男性が歩いていると、ヨジャパンの女性がいち早くこの男性の腕をとり、男性が抵抗する隙も与えず、ずりずりと引きずるようにして素早く自分の部屋に引き入れる一部始終を目にしてしまいました。



こえええぇぇ!まさにジョロウグモの捕食シーン!! 自分は女でよかった・・・



さて、翌日から、韓国で1、2を争う有名な大きい教会を案内してもらい、オルガン奏者の隣について、オルガンの勉強をしました。

とにかく、派手に情感を込めて弾くのが大事なんだな~と学びました。(たぶん、他の国は違うと思いますが。)

その後、その教会で、祈祷会が行われました。

祈祷会というのは、ただひたすら信者が声を出して祈ったり、アーメンって言ったりする、日本では考えられないやかましい会ですが、この祈祷会の異様さといったら!(失礼)



キリスト教の聖書を読んだことがある方はご存知かもしれませんが、そこには『異言』という、どこの国の言葉にも属さない、宗教言語があります。

言語といっても、これを操るもの同士で会話するわけではありません。彼らに言わせると、宗教心の高まりにより、誰に学ぶことなく習得する言葉らしいです。



これを韓国人のオモニ(お母さん)たちが、一心不乱に口にし始める図は、まさに壮観、圧巻!部屋中が妙な熱気に包まれる中、みな口々に、『〇×□□▼*@〇〇~‼!』と、感極まって大泣きしながら叫びだす。

これぞ、集団ヒステリー状態! なんかやばいところに来てしまったかなと、一人戸惑う私。



と、その時です。

最前列の、車椅子に座っていたおばあさんが、よろよろと立ち上がりました。

『歩ける!歩けるようになった!!おお、主よ!ありがとうございます・・・』泣きながら訴えます。

そして、また、一人。

『目が!目が見える!!信じられない!おお、主よ!ありがとうございます!』泣きながら訴えます。

おいおい・・・。

祈祷会は、感動に包まれながら幕を閉じました。

聞くところによると、車椅子のおばあさんと、目が見えなかったオモニは、2人セットで教会に雇われて巡業しているそうな。

毎回、各地の教会の祈祷会で奇跡を起こしているらしい。

それを知っているひとも多いけど、盛り上がるから、演出みたいなものらしい。

いいのかそれで!?

韓国、不思議な国だなぁ・・・。

私はおいしいものがたくさん食べられたので、大満足でした。

その数年後、韓国に移住したMちゃんの夜逃げの手伝いのため、韓国に再び足を踏み入れることになった話については、たぶんまたおいおい....

ではまた。


f:id:nkobi1121:20180911100410j:plain
パリ第7大学アジア語学科の廊下